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MOZU Season2 ~幻の翼~ #3 [TV・映画]

MOZU Season2 ~幻の翼~ #3


官房長官殺害の嫌疑をかけられた倉木は姿をくらました。同じころ、車にはねられた美希は、運転手が誰かを察し、傷ついていた。そして、特別な絆で結ばれていた汐里と新谷和彦(池松壮亮)は、公安部長の池沢(佐野史郎)が開いた衝撃的な記者会見を知り怒りに体を震わせる。事件の裏にはダルマと大国ロシアの影が…。それぞれの想いが沸騰していく中、グラークα作戦の核心に迫りつつある倉木の暴走を止めるべく銃を向けたのは…。

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以上だ税。

固論歩

 


官兵衛「非情采配」 [ぴんぼけ]

誠意だけで人は動かせぬ、秀吉をも驚かせた有岡城幽閉後の官兵衛「非情采配」…女も子も切腹させ一族根絶やし、躊躇なく

 

竹中半兵衛像(右)(岐阜県垂井町)と黒田如水居士画像(左)(福岡市の祟福寺所蔵) 

 天正7(1579)年11月、1年余り有岡城に幽閉されていた羽柴秀吉の軍師・黒田官兵衛は救出後、わずかのリハビリ期間を経て別所氏の立てこも る三木城の攻略戦に復帰する。長い幽閉生活で官兵衛の容貌は以前に比べてすごみを増していたが、なによりも周囲を身震いさせたのは、三木攻めの最中に病死 したもうひとりの秀吉の軍師・竹中半兵衛が乗り移ったような非情な采配ぶりだった。

半兵衛が官兵衛を後継者に

 天正6年3月、別所長治が立てこもる播磨・三木城を取り囲んだ秀吉は兵糧攻めを決断するが、秀吉を加勢するはずの摂津・有岡城の荒木村重の裏切りや、村重の説得に向かったはずの官兵衛の幽閉などで長期戦の様相を呈す。

 そんな中で迎えた天正7年11月、有岡城の落城で官兵衛が救出され、戦局は一気に動き出した。翌年の1月、すでに食糧が尽きて飢餓状態の三木城に揺さぶりをかけるように城内の支城の攻略に出る。

 すでに戦う気力もない三木勢が早々に敗れると、官兵衛は三木城内に入り別所長治と交渉。「家臣を守るのも城主の務め。さもなくば荒木一族の二の舞に」と脅したうえで、別所一族の切腹と引き換えに家臣の命の保障を約束し、2年近く続いた戦いを終結させている。

 飢死寸前の三木城に戦いを仕掛け、精神・体力的に追い込んだ末、女性や子供も切腹させる。一方で切腹前に酒肴を送り、播磨での織田勢のよくない評判を一掃する官兵衛の非情で冷静な采配ぶりに、秀吉らはこれまでにはなかった別の一面を見る。

 これには、官兵衛がまだ有岡城に幽閉されていたころ、三木城攻略の真っ最中に平井山の陣で亡くなった官兵衛の師、半兵衛の執念ともとれる綿密な意図が絡んでいた。

 自分の余命がいくばくもないことを知った半兵衛が官兵衛を自分の後継者として見込み、“一流”に育てるための計画だった。

最後の仕事

 リーダーの最後の仕事は優秀な後継者を育てることにあるといわれている。後継者の次第で組織が大きくも小さくもなる、短命に終わることさえある。それだけ優れた後継者を育てたリーダーは優れた評価を得ることになる。

 軍師は組織内では知的リーダーとして影響力も大きく、今川義元に対する太原雪斎や武田信玄に対する山本勘助らいずれも歴史に名を残した名軍師だが、優秀な後継者がいなかったので本人が消えたとたん、家も没落している。

 このため、混乱した情勢下で秀吉の力を伸ばすことに生きがいを見いだしていた半兵衛にとって、自分のDNAを持った優れた後継者の存在こそが絶対に必要だったのだろう。

 そこに目にとまったのが官兵衛。やや冷静さに欠ける官兵衛に対して、事ある度に厳しい言葉を投げかけてきた。

 天正6年7月、三木の別所や御着の小寺政職ら織田側に付いていた有力武将が次々と毛利に寝返る中、毛利が5万の兵で上月城を攻める。対する織田は1万。結果、援軍を信じて上月城に籠城する尼子勢を信長は見捨てる。

 官兵衛は信長の判断に怒りをぶちまけるが、半兵衛は信長の判断は正しいとしたうえで、「嫌われ、憎まれ、命を落とすことがあっても、最良の策を考えて実行するのが軍師」と突き放している。

 そして、自分の死をもって後継者育成計画は完了した。

官兵衛と隆景

 半兵衛が亡くなって5カ月後、官兵衛が有岡城から生還後、息子の松寿丸を通じて半兵衛の軍配が手渡されると、誠意だけでは人は動かせないことを有岡の一件で身を以て知った官兵衛は、半兵衛の遺言ともとれる厳しい忠告の数々を心に戦いに挑んだ。それが三木城の戦いだった。

 まさに、戦国時代最強とうたわれた軍師が誕生した瞬間だった。

 軍師は相手の心理を読みつつ次の手を打つ。軍略家であるとともに心理学者でもある。だが、「読み」を一つ間違えれば、自分だけでなく全体を危うくすることさえあり、指揮官以上に過酷な立場でもある。

 その意味からすれば、織田と敵対する毛利の軍師・小早川隆景も父、元就から受け継いだ「知略」と「読み」を駆使し、若い3代目当主の輝元を補佐してきただけに、官兵衛との共通点も多い。

 大河ドラマでも毛利攻めが本格化し、毛利方の備中高松城を水で囲む壮大な水攻めもいよいよ間近に迫ってきた。あまりのスケールの大きな作戦に隆景も打つ手が無く、毛利家の将来を考え、和睦の道をさぐりつつ官兵衛との交渉に入る。

 そんな中、官兵衛と隆景は互いに心通じるものがあったのだろう。これまで対立していた2人がここから急速に信頼関係を築いていくのだが、ドラマではどんなやりとりが交わされていくのか。役者さんの演技も含めて楽しみにしたい。

(園田和洋)

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官兵衛と隆景の信頼関係を

大河では上手く描いていたと思う税。

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以上だ税。

固論歩

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