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壇蜜のもっとハァハァしてる? [ぴんぼけ]

分からないこと、教えてほしいです

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  学生時代、理科の授業があまりにも難しく、問題が解けない生徒が多発したときがありました。問題の解き方を尋ねる私たちに「先生に聞いてばかりいないで、自分で調べることも大切だ」と先生は言いました。

 しかし、ここで「だって、問題解くために何から調べていいかすら、分かんないから聞いているんだもん」と反論したクラスメート。私もほぼ同意見でしたので、「せめて、何を調べたら手がかりがつかめるのかヒントだけでも…」と加勢した記憶があります。

 その昔、家庭教師のあっせん機関のCMでこんなのがありました。「どこが分からないか」と問う若い女の先生に、途方に暮れた表情で「分からないところが分からない…」とつぶやく女子生徒。「困ったなぁ」という先生の心の声が漏れてきそうとの内容でした。

 その理科の授業は、まさにそんな状況でした。分からないところが分からない…だったのです。

 勉強がついていけないというのは本当に不安でした。特に化学や物理、地理などは、苦手意識も先行して興味すらわきにくかったため、テスト前になると、「こんなところ勉強したっけ?」と試験範囲を見返しても記憶がぼんやりしている場合もありました。

 総合成績はそれほど悪くはなかったのですが、まんべんなく高得点を取れる成績上位の生徒たちが、大変うらやましかったです。

 「勉強ができたって、アタマがよくなきゃしようがない」なんて言う人もいましたが、学内では勉強ができることも「生徒として」の大事な評価対象。まずは好成績を修めてからそんなことを言ってみたいものだと「勉強ができるクラスメート」をうらやみながら、机に向かい、試験で並の結果を出してはため息の学生生活でした。

 最近では自分の性格と照らし合わせ、苦手な「学び」と折り合いを付けられるようになってきた気がします。学びたいジャンルに明るい人から話を聞いて、自分の先生になってもらうことが(迷惑をかけるかもしれませんが)、私にとっての最善の勉強法。

 先生業に憧れていたのはそのせいかもしれません。一人が好きなくせに、一人では学べない厄介な女です。

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