壇蜜のもっとハァハァしてる？

働くバージョンのＧＷ　売れなくなったら毎日が日曜日

 　「映画会社が業績向上のために仕掛けたことだから、あまり生活には関係ないよ。休む人ばっかりだったら、国が無法地帯になっちゃうし…。みんなが休んでいるとき以外にも休める環境をむしろ誇らなきゃ」

　そんな理屈を真面目に語り合いながら、同僚や先輩後輩と一致団結して職務にのぞんでいた時期がありました。

　私の勤務先は医療関係だったり、接客業だったり、教育機関だったりと「暦通りの休みって、何それ」の雰囲気が漂うものばかり。振りかえればゴールデンウイークという「大型連休の波」に“乗る”のではなく、むしろ“かぶりにいく”ような過ごし方をしていたことが多い人生でした。

　壇蜜になってからも「売れなくなったら毎日が日曜になるでしょ」とあちこちで言われておりますが、現在も曜日や祝日があってないような勤め方を粛々と続け、５年ほどたった次第です。

　みんなが休んでいるときに働くことで「私は偉い」なんて優越感を覚えることはありませんが、ゴールデンウイークの最中にきちんと社会の一員として暮らせているのはうれしいことです。

　ごろ寝でも、映画三昧でも、内職していても、締め切りに追われていても、休む方も働く方も胸を張って「こう過ごした」と堂々と報告できる期間、他者もそれをみだりに揶揄しない期間、それが「ゴールデンウイーク」だと思うのです。

　この国の大人なら、盆暮れ以外にまとまった休みを意識するなんて、この期間を除いて他にないでしょう。皆さんにはたとえ暦通りでなくても連休という恩恵にあずかってほしいと願う私の「働くバージョンのゴールデンウイーク」でした。

　ちなみに一応、日祝日が休みの職場で働いていたこともあります。当時のゴールデンウイークは当時付き合っていた人とフェリーに乗り水族館へ行きました。ずっと一緒にいたいねとフェリーのデッキで語り合いながら頬にキスをしたものです。それから１０年がたちましたが、今でもゴールデンウイークの一番色濃い“色恋”メモリーです。

　まぁずっと一緒にはいられなかったのですが。

毎日が日曜日いいな…З