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K艦長指令 [購入品]

壇蜜のもっとハァハァしてる? [ぴんぼけ]

ところ変われば価値観も変わるもの

★其ノ百参拾壱

2015.12.25


私も“水を得た魚”というわけではないですが…【拡大】

 わが家の水槽が少々寂しい状況になってきました。寿命や産卵後の影響でこの世を去る魚、魚につつかれて減っていく水草。飼い主として至らないところもあったでしょう。現実と向き合い、最善策に悩む毎日です。

 趣味にかかる費用には給与明細と相談しながらも寛容でありたいと思います。とはいえ、魚が住む家でもこだわればお金がかかるのです。「ピンキリ」の存在は人間界のものだけではないという世知辛さを実感します。

 しかし、こだわっても誰かに自慢するわけではないので、先輩アクアリスト(アクアリウム愛好家)の話を聞きながら、「シンプルで魚同士がもめない」水槽作りを心がけている次第です。

 ここまで気を使いながら魚に接していますが、もともと熱帯魚は熱帯に住んでいることにお気づきでしょうか。つまり、熱帯では「熱帯魚」もただの“魚”。鑑賞以外の「人との付き合いかた」をしている魚もいる。先日、マネジャーとそういう話になりました。

 至極当たり前ですし、ところ変われば価値観が変わるのも世界のお約束。しかし、身がたくさんついていれば、食材として捕らえられる。そんな事実をすぐには受け入れられないのも本音です。こちらはその食材に名前をつけ、住みやすい環境を与えて、かわいがっているのですから…。

 思い返すと、引っ越しをしたとき、衝撃を受けた記憶があります。15センチほどのナマズ科の熱帯魚を現在のすみかに運ぶ際、熱帯魚を飼っているという引っ越し業者の方から聞いた話です。

 彼が以前、とある「暑い国」を旅行した際、食堂にふらりと立ち寄ったそうです。焼き魚らしきものを頼んだら、自分が飼っているものと同じ種類の熱帯魚がこんがり焼かれ、お皿の上に乗ってきたとのこと。彼いわく「アクアリスト上級者あるある」だそうですが。

 私には、各国の「当たり前」をおおらかに受け入れる自信はまだありません。ちなみに焼き魚は完食したと彼。味を聞くと「結構たんぱくでうまかったですね」とのこと。

 ■壇蜜(だん・みつ) 1980年12月3日生まれ、秋田県横手市出身。本名・齋藤支靜加。158センチ、B85・W60・H89。昭和女子大卒。NHK Eテレで「恋する百人一首」(全8回、月曜午後9時半)に出演。その他のレギュラーは、テレビ東京「ニュースなハローワーク」(月曜午後11時58分)をはじめ、NHKEテレ「テレビで中国語」(火曜午後11時)、BS日テレ「久米書店~ヨクわかる!話題の一冊」(日曜午後6時)。エッセー集「壇蜜日記2」(文春文庫)も好評発売中。

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この写真いいな。

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