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『デスノート』連ドラに続き、なぜいま続編をやるのか [TV・映画]

『デスノート』連ドラに続き、なぜいま続編をやるのか

シネマトゥデイ 10月10日(月)7時6分配信

 映画『DEATH NOTE デスノート』の続編『デスノート Light up the NEW world』が29日に公開される。『デスノート』といえば、昨年、日本テレビ系で連続ドラマ化されたことも記憶に新しいが、今回の映画はそれとはまた別物。なぜこのタイミングで続編をやることになったのか? 前作に引き続き本作を手掛ける同局の佐藤貴博プロデューサーが語った。

【動画】藤原竜也“夜神月”は生きていた?

 キラこと夜神月(藤原竜也)とL(松山ケンイチ)の対決から10年、新たに6冊のデスノートが落とされ大混乱に陥った世界を、オリジナルストーリーで描く本作。デスノート対策本部特別チームの捜査官・三島創を東出昌大、Lの遺伝子を引き継ぐ世界的名探偵・竜崎を池松壮亮、二人を翻弄するサイバーテロリスト・紫苑優輝を菅田将暉が演じる。

 メガホンを取る佐藤信介監督とは、2011年公開の『GANTZ』を共に製作しているときから「『GANTZ』のその先のエンターテインメント」を目指して、さまざまなアイデアを出し合っていたと語る佐藤プロデューサー。二人でやるのであれば「やはり多くの人に観てもらいたい」という思いがあり、「『デスノート』で勝負してみないか」と信介監督に持ち掛けたのだという。

 「オリジナルストーリーでは、今の日本ではなかなか大きなプロジェクトとしては成立しにくい。強引に成立させたとしても、多くの人に観てもらえるような大きなエンターテインメントにはならないかもしれない。信介監督もかなり悩んだようですが、リメイクではなく、原作にはないオリジナルストーリーというところにチャレンジする意義を見つけたのでしょうか。10年後の『デスノート』でその先のエンターテインメントを目指そうと二人で決意しました」。

 さらにちょうどそのころ、ドラマ班の方でも『デスノート』をやりたいという話が持ち上がったという。「わたしとしては、連続ドラマとの連携も面白いかと思っていたのですが、ドラマ班としては新キャストで月とLを連続ドラマでリメイクしたいという希望でした。でも、わたしの中で夜神月は藤原竜也、Lは松山ケンイチ以外いないので、2006年映画版の死神リュークのCGデータをドラマ班に貸すなど連携しつつも、ドラマはドラマで、映画は映画で進めていこうとなりました」。

 一方、ドラマで再び『デスノート』をやることについては「デスノートの基本ルールや面白さを、前作を知らない新しい層にも届けることができる」と映画にとってもプラスだと捉えていたそうで、「ドラマの最終回でも映画の告知をセンセーショナルに入れてもらって、繋がっているプロジェクト感は出せたのではないかと思っています」と映画とドラマの新しい形に手応えを見せていた。(編集部・中山雄一朗)

映画『デスノート Light up the NEW world』は10月29日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国公開


「真田丸」真田幸村“くじ”で誕生 [TV・映画]

「真田丸」真田幸村“くじ”で誕生の舞台裏 構想2年 三谷氏の軽妙さ

スポニチアネックス 10月10日(月)8時1分配信

 NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・00)は9日、第40話「幸村」を放送。俳優の堺雅人(42)演じる主人公・真田信繁が世に広く知られる通称・幸村を名乗る経緯が描かれた。今回、幸村の名は“くじ”で決められたため、SNS上には驚きの声などが相次ぎ、大きな反響を呼んだ。制作統括の屋敷陽太郎チーフプロデューサーが「真田幸村」誕生の舞台裏を明かした。

【写真】長澤まさみ演じる幼なじみ・きりが信繁(堺雅人)を叱咤激励

 信繁は幼なじみ・きり(長澤まさみ)の叱咤激励に心を動かされ、豊臣に味方することを決意。新しい名前を名乗ることにした。

 幸村の名は軍記物や講談で知られるが、信繁が存命中に幸村と自称した史料はないといい、幸村の由来も定説はないという。そのため、今回、信繁がどのようにして幸村になるのか、三谷幸喜氏(55)の脚本が注目されていた。

 その方法は何と“くじ”。真田家にまつわるさまざまな漢字1文字が書かれた紙をつぼの中に入れ、息子の大助(浦上晟周)が目をつぶって1枚、選んだ。引いた字は「村」。“くじ”に先立ち、信繁は兄・信幸(信之)(大泉洋)が捨て、また父・昌幸(草刈正雄)にもある「幸」の字を新しい名に使うことを決めており、ここに戦国時代最後の名将「真田幸村」が誕生した。

 インターネット上には「衝撃の決め方」「意表を突かれた」「真田幸村、爆誕!」「改名ガチャ」「改名ドラフト」などと反響が広がった。

 「幸」の字は、ある意味“順当”な描かれ方だが、問題は「村」の字だった。屋敷氏は「『村』という字を、どこから採ってくるか。1年半~2年前ぐらいから三谷さんとスタッフみんなで頭をひねってきました」と振り返る。

 そもそも「村」の字が人名に使われるのか疑問が湧いたが、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年)の荒木村重(田中哲司)ら「ないことはない名前」と思っていたところ、三谷氏は信繁が幽閉された九度山村(和歌山)の「村」を持ってきた。

 屋敷氏は「『村』の字はくじで、最も思いかげない形で決まりました。言い方は悪いかもしれませんが、三谷さんはたぶん『村』という字に、それほど意味を持たせていないと思います。そんなに意味はなく『村』という字が付いた。そういう作劇は、照れくさいことが苦手な三谷さんらしくて、非常に素敵だと思いました。『幸』だけじゃなく『村』にも深い意味があると、ちょっと重すぎるじゃないですか。そこは三谷さんらしい軽妙さなんでしょう」と分析。

 さらに“くじ”で決めたのが憎い。思えば、1月17日放送の第2話「決断」でも、北条氏政(高嶋政伸)につくか上杉景勝(遠藤憲一)につくかで、昌幸は信幸・信繁にくじ引きをさせていた。

 一世一代の大戦(おおいくさ)に臨む前に、父親になった信繁が今度は自分の新しい名を息子に選ばせる。しかも、大事なことはくじで決めるという真田家の伝統が受け継がれる形。今回の三谷氏の描写はフィクションだが、屋敷氏は「うまい!」と唸った。

 屋敷氏は「まずは軍記物や講談で知られる以前の姿も丹念に描きたかったので、史料に残る信繁という名前を使ってきました」と本名に重きを置いた一方で「大坂の陣の時から幸村の名前を打ち出したいというのは、当初から考えていました。『待っていました!』という感じの、軍記物や講談で知られる幸村像の一端も描いていきたいということです」と、その意図を説明。猛将・幸村の側面を描くことで、物語は終盤・大坂の陣へとヒートアップする。


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