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壇蜜のもっとハァハァしてる? [ぴんぼけ]

手相って奥が深い…

★其ノ百伍拾壱

2016.05.27

運命の線がみえますか
運命の線がみえますか【拡大】

 先日、電車に乗ったときの話です。車内は座ったら誰かと隣同士になるくらいの乗車率でした。

 私の隣には若い女性がおりました。女性は左の手のひらと、膝の上のかばんに置いた本を交互に見るようなしぐさを繰り返しておりました。

 本に熱中するあまり、膝上のかばんが、本の重さと「肘を押し付ける力」でぺちゃんこにされている姿がかわいく、若さって何でも夢中になることなのかも…とほほえましくチラ見をしておりました。不審者ではないのであしからず。

 お分かりかもしれませんが、彼女が読んでいたのは分厚い女性誌の「手相の特集記事」。自分の手相と紙面の手相を見比べて「私は××なタイプかも」とか「××になっちゃう線が出てるよー、やだなー」との結果に喜んだりガッカリしていたのかもしれません。

 手相というものは「自分の傾向や運命」を認識して、対策を考え出すものだと解釈しています。「こうすればよいでしょう」というお告げのような占いよりは、自己判断の比重が高い占いの一つだと思うのです。

 じーっと手のひらを見て過去を回想する時間など、普通の生活ではまずないような気もします。

 目を細め、読書に集中する彼女は、まるで瞑想しているよう。手のひらのシワを通して「過去の自分」と対話をしているようでもありました。

 精神集中のムードを隣で感じながら、手相はみんなでわいわい楽しむのもいいけど、一人で静かに向き合うことで新しい思想の境地が生まれる期待もできそうだな…と確信したのでした。

 そのうち「手のひらを通して、過去と未来を見つめよう」的な瞑想系手相ムックや専門紙が発売されたら、高尚な一人遊びツールとして買ってしまいそうです。少なくとも私と、私と隣り合った女性は手を出すかも…。

 手相は奥が深そうです。数カ月ごとに変わるというし、海外では手相を良い方に変えてしまう「手のひらの手術」もあるそうです。爪で痕をつけるだけじゃ、弱いかしら。

 ■壇蜜(だん・みつ)  1980年12月3日生まれ、秋田県横手市出身。本名・齋藤支靜加。158センチ、B85・W60・H89。昭和女子大卒。今春からはNHKラジオ第2で 「高校講座/保健体育」(水曜午後8時10分)に出演中。書き下ろしエッセー集「どうしよう」(マガジンハウス)も好評発売中。BS日テレ「久米書店~ヨ クわかる!話題の一冊」(日曜午後6時)やBSジャパン「にっぽん真発見」(日曜午後9時)でも活躍中。

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