壇蜜のもっとハァハァしてる? [ぴんぼけ]
そんなに“観察”されると…【拡大】
「関東の梅雨明けが遅かった」という報道がありました。梅雨明けは7月28日。関東でここまで梅雨が長引いたのは9年ぶりだというのです。
しかし、8月に入るとぐんぐん気温も上がり、「ごめんね、待った?」と言わんばかりにいつも通りの「暑い夏」が東京にもやってきました。ジメジメした季節が少しずつ遠のくかわり、セミの声は次第に大きく近く聞こえてくる気もします。
冬生まれの私は、夏のうだるような暑さが苦手ではありますが、虫や植物、空の様子など「夏を象徴する生き物や現象」に触れるのは好きです。夏の恵みを受けて活発になるのは、人間の子供や若者だけではないなと実感できますしね…。
わが家の近くは、公園が近いこともあり、アジサイやサギソウ、サルビアなどが伸び伸びと育つ姿を見つめながら、「今なら興味津々で観察日記やスケッチができるのにな」と思うのでした。
子供の頃は「課題」ということもあり、植物の成長を見守るという地道な作業に面白さを見いだせませんでした。夏祭りやプールへ行き、花火に興じていたほうが楽しさを強く感じられたので、「観察は楽しい」という感覚が皆無だったのも無理はありません。
毎日同じ植物をながめて、「昨日と何が違うのか」に気づけないわが子にガックリしても、決してそれを責めなかった両親は本当に偉大でした。
最近では、年を取って騒がしいことが苦手になり、人とも疎遠になったせいか、近所へ買い物に出かけるときは、できる限り公園の近くを通り、「アサガオの花は開いたかな」「アジサイの色は少し変わってきたかな」と様子を見ることを日常作業に加えていました。
困ったことに、ご近所の軒先やベランダなどに咲く花やグリーンカーテンのゴーヤの育ち具合なども気になってしまうので、じっとよそのお宅をながめてしまい、一歩間違えると不審者になりかねません。
興味が強すぎて失礼なことをしでかさないようにすることが、この夏の目標になりそうです。これは成長でしょうか、それとも…。まぁ、大人になったということで。
■壇蜜(だん・みつ) 1980年12月3日生まれ、秋田県横手市出身。本名・齋藤支靜加。158センチ、B85・W60・H89。昭和女子大卒。小説デビュー作「光ラズノナヨ 竹」が電子書籍で配信中。2017年1月スタートのNHK「精霊の守り人シーズン2」に出演決定。NHK・BSプレミアム「七人のコント侍」(金曜午後 10時)、NHKラジオ第2「高校講座/保健体育」(水曜午後8時10分)、BS日テレ「久米書店~ヨクわかる!話題の一冊」(日曜午後6時)、BSジャ パン「にっぽん真発見」(日曜午後9時)に出演中。