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松雪泰子:天童荒太の「家族狩り」で主演 [TV・映画]

2014年05月10日

「家族狩り」で主人公を演じる松雪泰子さん
「家族狩り」で主人公を演じる松雪泰子さん

 女優の松雪泰子さんが、7月から放送されるTBS系の連続ドラマ「家族狩り」で主演を務めることが分 かった。原作は、直木賞作家・天童荒太さんのベストセラー小説で、7年の構想期間を経て初めて映像化される。松雪さんは、アルツハイマー型認知症の父と、 介護疲れの母と暮らしながら、何かにとりつかれたように仕事に打ち込む児童心理司・氷崎游子(ひざき・ゆうこ)を演じる。

 原作は、1995年に発表され、翌年に山本周五郎賞を受賞し、文庫本が120万部のベストセラーとなった。ドラマは松雪さん演じる児童心理司・游子の周囲で起きる一家心中事件を発端に、三つの家族を通じて「家族とは何か」を問いかけるヒューマンサスペンスだ。

 高校教師・巣藤浚介役で伊藤淳史さん、警部補・馬見原光毅役で遠藤憲一さんが出演するほか、アイドルグ ループ「Kis−My−Ft2(キスマイフットツー)」の北山宏光さん、篠田麻里子さんも出演。「安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜」(TBS系)などを手掛けた坪井敏雄さんと「クロコーチ」(同)などの山本剛義さんが演出を手がけ、脚本はNHK連続テレビ小説「ふたりっ 子」やNHK大河ドラマ「功名が辻」などの大石静さんが担当する。

 松雪さんは「三つの家族、ストーリーラインが同時に進行していて少しずつ絡みあっていく構造です。家族 という形態の檻(おり)に縛られた人間たちが織りなす悲しみ、狂気、ユーモアがバランスよく表現されている脚本。素晴らしいです」とコメント。演じる游子 については「まっすぐ過ぎて、生きる事が下手で不器用な人。常に飽和状態。何かのきっかけでもろく崩壊するギリギリのところを表現できたらと思っていま す。現代を生きる、すべての人に見ていただきたい」とアピールしている。

 同ドラマを手がける植田博樹プロデューサーは2007年に公開された天童さん原作の映画「包帯クラブ」 を手がけた。天童さんとの会話からヒントを得て大石さんに脚本を依頼し、「天童さん自身の思いを込めた、いわば天童さんの作品のリライトです」と脚本に自 信を見せている。

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