10月ドラマ初回視聴率 [TV・映画]
10月ドラマ初回視聴率、ランキング1位は「相棒―」に!
KADOKAWA MAGAZINES 提供10月23日にテレビ東京系の「釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~」(毎週金曜夜8.00テレビ東京系)と、テレビ朝日系の「サムライせんせい」(毎週金曜夜11.15テレビ朝日系)の初回が放送され、全国放送で10月スタートの地上波ドラマ初回視聴率が出そろった。今クールは20作品中10作品が12%を超える素晴らしい滑り出しとなった(視聴率は全てビデオリサーチ調べ。関東地区)。
今クールの初回視聴率第1位は18.4%で、新相棒の冠城亘(反町隆史)が登場した「相棒 Season14」(毎週水曜夜9.00テレビ朝日系)。衝撃的な幕切れで話題となった「―Season13」に続く新シリーズだったが、人気シリーズに衰えを見せなかった。反町のコミカルな演技も評判がよく、手段を選ばない男たちがタッグを組むという新機軸で、第2話も17.6%と高視聴率が続いている。
第2位につけたのが、'13年に大ヒットをとばした「半沢直樹」チームが製作した「下町ロケット」(毎週日曜夜9.00TBS系)の16.1%。阿部寛を筆頭に、杉良太郎、吉川晃司、立川談春、安田顕など層の厚い出演者たちで、熱い男たちのドラマを見せている。第2話も17.8%と初回を大きく上回ってみせた。
第3位は天海祐希と脚本の遊川和彦が「女王の教室」('05年日本テレビ系)以来、再びタッグを組んだ「偽装の夫婦」(毎週水曜夜10.00日本テレビ系)の14.7%だった。変わったヒロインと家族という安定した図式だけでなく、沢村一樹がゲイで登場するという大きなインパクトを伴った。同性愛を差別的ではない程度にコメディーへと還元する手法は見事だ。
4位に続いたのは向井理が葬祭業大手の家に婿入りし、遺産をめぐる抗争に巻き込まれていく「遺産争族」(毎週木曜夜9.00テレビ朝日系)の14.2%。2作連続ラブストーリーとなった注目の月9「5→9~私に恋したお坊さん~」(毎週月曜夜9.00フジ系)は12.6%という数字で、第2話も12.1%と安定している。
それ以外にも、「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(毎週火曜夜10.00フジ系)、「コウノドリ」(毎週金曜夜10.00TBS系)、「科捜研の女」(毎週木曜夜8.00テレビ朝日系)、「掟上今日子の備忘録」(毎週土曜夜9.00日本テレビ系)、「エンジェル・ハート」(毎週日曜夜10.30日本テレビ系)もすべてが12%を超えており、今クールは名作ぞろいの豊作の幕開けとなった。
【10月スタートの地上波ドラマの初回視聴率ランキング】(※関東地区、全国放送のみ)
第1位「相棒 Season14」(テレビ朝日系)18.4%
第2位「下町ロケット」(TBS系)16.1%
第3位「偽装の夫婦」(日本テレビ系)14.7%
第4位「遺産争族」(テレビ朝日系)14.2%
第5位「科捜研の女」(テレビ朝日系)13.3%
第6位「掟上今日子の備忘録」(日本テレビ系)12.9%
第6位「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(フジ系)12.9%
第8位「コウノドリ」(TBS系)12.4%
第9位「5→9~私に恋したお坊さん~」(フジ系)12.6%
第10位「エンジェル・ハート」(日本テレビ系)12.5%
第11位「無痛~診える眼~」(フジ系)11.6%
第12位「釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~」(テレビ東京系)10.8%
第13位「オトナ女子」(フジ系)9.9%
第14位「ぼんくら2」(NHK総合)7.8%
第15位「結婚式の前日に」(TBS系)7.7%
第16位「サムライせんせい」(テレビ朝日系)7.4%
第17位「青春探偵ハルヤ~大人の悪を許さない!~」(TBS系)5.1%
第18位「テディ・ゴー!」(フジ系)4.5%
第19位「破裂」(NHK総合)4.2%
第20位「孤独のグルメ Season5」(テレビ東京系)3.8%
相棒 season 14 #3 [TV・映画]
相棒 season 14 #3
2015年10月28日(水) 21時00分~21時54分
第3話「死神」
山中の別荘で服毒死とみられる女性の遺体が発見された。
証拠品の返却のため、別荘の前を偶然車で通りかかった右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、さっそく現場検証に立ち会うことに。別荘の持ち主は、IT関連 企業の社長・雨宮(葛山信吾)で、死亡した女性・美由紀(中島亜梨沙)と少し前まで交際していたという。右京が気になったのは、女性の手に残っていた観葉 植物の葉と土、そして現場付近で見かけた“中村ケミカル工業”という会社名の入った不審な車だった。その後、美由紀が雨宮との交際について、ネットの掲示 板に相談を持ち掛けていたことが判明。また、右京が現場で見かけた不審な車を運転していた中村ケミカル工業の社長・中村(近藤公園)が、親身に彼女の相談 に乗っていたことが分かるのだが…!?
女性服毒死の裏に隠された意外な真実とは?
事件は二転三転の末、驚くべき結末を迎える!
ゲスト:近藤公園 葛山信吾
相棒4代目、やっぱり“重圧”? 反町隆史「ドラマよりニュースが刺激的な時代でも、現実上回るリアルさを」
俳優の反町隆史インタビュー(野村成次撮影)「相棒season14」テレビ朝日、水曜午後9時
開始から15年を迎えた刑事ドラマの4代目相棒。経験豊富な俳優も、人気シリーズへの途中参戦には重圧を感じているのだろうか。
「人気番組なので、中には『(初代相棒の)寺脇康文さんが良い』、『(2代目の)及川光博さんが良い』という視聴者もいると思います。プレッシャーもありますが、縁あって作品に参加できたことは本当にうれしい。今はただ、楽しんでいますよ」
率直な語り口が、さわやかだ。
演じる冠城亘(かぶらぎわたる)は、法務省のキャリア官僚から警視庁に出向してきた変わり種。停職処分の解けた杉下右京(水谷豊)と特命係の部屋で“同居”し、捜査を共にするようになる。
「頭が切れる一方、ちょっとおちゃめで女好き、という設定もある。僕は割と、若い頃から特殊な役が多かった。だから、演技の上で遊びができる役柄は面白いんですよ」
その言葉通り、第1話では右京に「ミスター・デンジャラスと呼んでいいですか?」と呼び掛けるなど、どこかユーモラスなシーンも多い。「そんな掛け合いで水谷さんに笑ってもらえたときが一番、うれしい瞬間」と、充実した様子で語る。
水谷とは初共演。「小学生の頃、眠い目をこすって家族と『熱中時代』を見ていました。(第2シリーズの放送は)土曜日でしたよね」と懐かしそうに笑い、「日々、大先輩から勉強させてもらっています。良いリズムを出していけたら」と、期待を込める。
過去にも多数の刑事ドラマに出演してきたが、「『相棒』は犯人を深く描いていて、よくあるようなつじつま合わせが全くない。脚本家もプロデューサーも強者ぞろい」と、物語の緻密さに舌を巻く。
「今の時代、ドラマよりニュースの方が刺激的なことも多い。でも、『相棒』には、現実を上回るようなリアルさがある」